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09年 
前田川の自然観察会まえだがわのしぜんかんさつかい 09.08.22

横須賀市自然人文博物館主催よこすかししぜんじんぶんはくぶつかんしゅさい観察会かんさつかい参加さんかしました。昨年さくねんは、あいにくの雨で中止ちゅうしになり、今年の観察会かんさつかいを楽しみにしていました。天気にもめぐまれてよかったです。お国橋くにばしのところから遊歩道ゆうほどうに入ると水辺みずべハグロトンボを見つけました。最近さいきん、見かけることが少なくなったトンボです。
さっそく水の中へ、学芸員がくげいいんの先生のあみの中には、モクズガニやシマヨシノボリ、スミウキゴリ、ヌマチチブのハゼの仲間の魚がたくさん入っていました。少し上流へ、、木道もくどうのところで、めずらしいミナミテナガエビが見つかりました。ミナミテナガエビの写真
これまで、ミナミテナガエビは、下流かりゅうの海に近い、今はない大楠温泉おおぐすおんせんのあたりで見つかっていましたが、上流じょうりゅう移動いどうしてきているようです。下流では、最近さいきん川底かわぞこの砂を取りさる工事こうじが行わたので、上流へうつってきたのでしょうか。また、ここでは、南のあたたかい地方ちほうで見られるミゾレヌマエビが見つかりました。
先生の話では、10年前にここで初めて見つけてから、今では、ひんぱんに見られるエビになったそうです。温暖化おんだんか影響えいきょうでしょうか? 生き物の生活せいかつ変化へんかが出ているようです。そこへ、ナガサキアゲハが近くを飛んでいきました。このチョウも昔は九州きゅうしゅうで見られたチョウですが、今では、関東地方かんとうちほうでもふつうにみられるチョウになりました。
 少し上流にいくとヒラテテナガエビやヌマエビも見つかりました。ヒラテテナガエビは、ポパイの手のように強そうなハサミをもっています。
水生昆虫すいせいこんちゅうは、数が少なく、見つかっても小さいものばかりでした。トビゲラの(成虫の写真)仲間(ミノムシのようにおもしろい形のをまとっていました)やフタツメカワゲラ
(成虫の写真)、マダラカゲロウ成虫せいちゅうの写真)、カワトンボのヤゴ(幼虫)もいました。春によく見られます。

アユのそ上のための魚道ぎょどうのあたりでは、ヒラテテナガエビ、ヌマエビやアブラハヤ(魚)もいました。アブラハヤは、コイの仲間なかまで、砂の中にたまごをうみ、川でうまれ育つ魚です。アユは、ふだんより少なく数匹すうひきを見ただけでした。アユは、海からこけを食べながら川を上り大きくなります。砂の中に卵をうんで一生いっしょうえます。うまれた稚魚ちぎょは、いったん海へ下り、えさ(プランクトン)がたくさんある海で大きくなり、川を上ってきます。きれいな川でしか生きられない魚です。
 滝を上るとアメンボがたくさんいました。シマアメンボという、はねがなく体が四角い形をしたべない種類しゅるいのアメンボです。流れのあるところで動き回っていました。流れてくる虫などをとらえ、体液たいえきをすって生きています。滝の上にもアブラハヤがいました。アブラハヤは、滝を上れないのでずっと上流で生きてきたのでしょう。大水が出たときには、どこにげているのでしょうか。生きていくたくましさを感じます。以前、見られなくなったカワニナが少し下流まで見つかるようになりました。このあたりは、6月に初めてカワニナをえさにするゲンジボタルが飛んでいたところです。
ヤマトヌマエビは、前田川に流れこむ支流しりゅうやわき水が出ているあたりで、初めて見つかりました。上流では、ヤマトヌマエビ、スジエビが多く見られました。 また、今回、上流部じょうりゅうぶ観察かんさつできたので、初めて、ボウズハゼやクロヨシノボリ(ほおのところにはん点♀)、マゴタロウムシ(ヘビトンボの幼虫)、ガガンボ成虫の写真)を見ることができました。ボウズハゼは、おなかのヒレが吸盤きゅうばんになっていて、ケースに入れるとすぐ水から上ってきて頭を出してきました。ボウズハゼと名がついたのがよくわかりました。おぼうさんの頭にそっくりです。ヨシノボリは、下流部でシマヨシノボロリ、上流部でクロヨシノボリとうまくすみわけていました。
09年 今年は前田川のホタルがふえてきています。
2009.6.6
前田川のホタル 2009.6.11
●2009年6月6日、 前田川にホタルがまいはじめました。今年は、正行院のお寺の近くまで飛んできていましたので、少し下流まで発生してきているようです。国際村等の開発により前田川にホタルがいなくなったころでも、きれいなわき水の出るみぞに生き続けていたホタルが前田川にもどってきているのです。昔を知る地域の方も、ここに住み始めたころにもどりつつある前田川を喜んでいらっしゃいました。前田川は、自然の力で生き物のすめる川にもどってきているのです。他の衣笠や太多和では、5月の下旬からホタルが飛び始めますが、前田川のホタルは、いつも、1週間ほどおそいです。気温や水温が関係あるかもしれません。 ●2009年6月11日、前田川のホタルは、少なくなくなってきていましたが、わき水の出るみぞのまわりで20匹ほどのホタルがいっせいにまっていてきれいでした。昨年よりふえているようです。