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昆虫の魅力みりょく
横須賀市博物館主催の昆虫教室(年4回)に参加して 
2011.8.22
1.食草・食樹しょくじゅからチョウの幼虫を探そう
 *幼虫が食べる草や木を食草・食樹といいます。
2.昆虫の擬態ぎたいがおもしろい

 チョウの成虫は、花のみつを吸っていますが、幼虫 は様々な植物の葉を食べて生きています。チョウはそれぞれ食べる植物が決まっています。なぜ、特定の植物しか食べないのか不思議です。
 昆虫にとって毒のあるウマノスズクサを食べるジャコウアゲハは、自分の体にその毒があるので鳥たちに食べられないようにしています。飛び方もゆうゆうとしていて、写真を趣味にしている私には、大好きなチョウです。 

●ウマノスズクサとジャコウアゲハの成長
生まれた幼虫は、卵のからも食べているよ。
むだがないね。
ウマノスズクサ
赤いジャコウアゲハのタマゴ
生まれたとき残った卵の殻も食べる幼虫
ジャコウアゲハの幼虫 終齢まで同じ姿卯木の花のみつを吸うジャコウアゲハの成虫
 

 サルトリイバラノ葉の裏にルリタテハの卵や幼虫を一度だけ見つけたことがあります。そのときの感激は忘れられません。
●サルトリイバラとルリタテハの成長
サルトリイバラ
緑色のルリタテハの卵
たくさんのトゲに覆われた幼虫 毛虫
瑠璃色の帯をまとうルリタテハの成虫

 今回の教室では、カラスザンショウの葉でカラスアゲハの幼虫を育てました。
●カラスザンショウとカラスアゲハ 幼虫 サナギ
カラスザンショウの木
鳥のフンのような幼虫
色が緑に変わり目玉模様を持つ幼虫
目玉も体も大きくなった終齢幼虫
サナギになる前の前よう
カラスアゲハのサナギ
黒と瑠璃色のカラスアゲハの成虫
カラスザンショウはミカン科の樹木で、アゲハの幼虫がみかんの葉よりよく見つかります。横須賀ではよく見かける木です。クロアゲハ、ナミアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハの食樹です。幼虫を観察してどのアゲハかを調べることも面白いです。

 

 昆虫は、忍者のように周りの背景にとけ込んだり、

●クスノキ科の樹木の若葉にアオスジアゲハの幼虫
どこにいるかな。
 
若葉の色と同じでどこにいるのか分からないアオスジアゲハの幼虫

あるものに似せたり、目玉で驚かしたり、いかにも毒があるような色と模様になったり、トゲをもったり、強いものに化けたり実に様々な変身をして鳥に食べられないように身を守っています。鳥だけでなく人間にとっても探すのに大変です。アゲハの幼虫は(左下カラスアゲハ)、最初、鳥のフンに似せていますが、途中から目玉模様をもった葉の色に変身します。これくらい大きくなると鳥のフンのままでは見破られてしまうのでしょう。うまく変身するものだと感心させられます。
 今回の教室で、新 しい発見をしました。オトシブミのように葉を折ったり切ったりして、その中で幼虫を守るという知恵をもったチョウを知ったことです。
●カラムシとアカタテハの成長       葉の中で育つ幼虫   
二つに折られたカラムシのは
アカタテハの幼虫 トゲのいっぱいある毛虫
カラムシの裏の模様に変身したサナギ
アカタテハの成虫

●オニドコロの葉とダイミョウセセリ  の成長 葉の中で育つ幼虫
オニドコロの葉
オニドコロの葉の一部を折っている
折られた葉の部分を開けると白いダイミョウセセリの幼虫幼虫
葉の中に白いサナギ
ダイミョウセセリの成虫

カラムシの葉を食べるアカタテハの幼虫と、ヤマイモ科のオニドコロの葉を食べるダイミョウセセリの幼虫です。アカタテハの幼虫は、葉を折って巣を作りその中で育ちます。サナギは、葉を丸めて巣を作り、羽化するとき出やすいように先の方が開いていました。また、カラムシの葉裏と同じ色、模様になっていて、どのようにして背景に似せることができるのか、昆虫のすごい能力ですね。ダイミョウセセリの幼虫は、真っ白い幼虫のままでサナギになり羽化するまで葉の中で育つことも分かりました。変身するチョウは多いですが、葉を折ってその中に身を隠すという知恵はすごいですね。小さい幼虫がどのように葉を折っていくのか見てみたいです。
昆虫教室の講座に参加して、最近の研究成果をわかりやすく教えていただいたり、子どもたちと一緒に昆虫少年のようにチョウ追いかけたり、毎回楽しく 参加させていただきました。

2011.6.12  19:30 前田川にゲンジボタルがまっていました。8ひきほど。数日後、十数ひきにふえてきました。
2011.6.23 前田川のゲンジボタルはいなくなり、道路わきのみぞに十数ひきまっていました。前田川より1週間遅れて発生していました。水温の違いからでしょうか。前田川のホタルは.横須賀の他の地域とくらべて遅いようです。

5月14日、横須賀市自然・人文博物館の主催の前田川の自然観察会に参加しました。今回の観察会では、腹部が濃い青になっている産卵期のシマヨシノボリノ♀を観察できました。オスに伝えるためのシグナルでしょうか。すばらしい自然の色でした。下流部で見つけた他のハゼ科の魚は、ヌマチチブ、ウキゴリが多く生息していました。また、アユもいました。カニの仲間では、モクズガニがよく見つかりました。このモクズガニは、海と川の水が入り交じる河口で産卵します。生まれたゾエア幼生(0.04mm)は、海でプランクトンとして生活します。次に、自分で泳ぐことができるエビの形(メガロバ幼生)に変わります。カニの形になる前は海で大きくなるのです。稚カニの形になる直前に川に入り河口で10mmぐらいに大きくなったモクズガニは川をのぼり川で生きていきます。海と川がないと生きていけないのは、アユと同じです。